2016.07.24

学校が教えないほんとうの政治の話 斎藤美奈子/ちくまプリマー新書

学校が教えないほんとうの政治の話 (ちくまプリマー新書)
斎藤 美奈子
筑摩書房
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斎藤美奈子の『学校が教えないほんとうの政治の話』を読む。「左派」と「右派」について手際よくまとめられていて、平易な文章、的確な単純化とひとつふたつの鋭いツッコミ、さすが斎藤美奈子と唸らされる。

この本のなかで彼女は、政治に「中立」はないのだから「右」か「左」必ずどちらか選んで下さいと言う。政治解説本は数あれど、さあどっち、と読者にせまる本は意外と珍しいんじゃないだろうか。

しかしこれ、斎藤流の優しさなのではないか、と思った。

どうしてかっていうと、最後には必ず「選ばなければならない」は、「ただ選ぶだけでいい」の裏返しでもあるからだ。政治的な選択をする時に、事前の勉強はさほど重要ではない、という事だ。極端な話「選ぶだけ」なら、気持ちひとつで決めていい。そこには「責任ある選択」をせまられない気楽さがあって、世界がすごく単純で簡単だ。

政治も突き詰めれば、まあそんなものだから、構えず楽しみましょう。そう、斎藤美奈子に後押しされた気がして、ぼくは安堵したのだ。

だからこの本も政治も、「ひいきのチーム」を決めた後に読んだり学べばよく、応援チームの悪口や賛辞を目にして、とっかえひっかえ、あれやこれやと楽しめれば、多分それでいいのだろう。

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