--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2017.01.01

たべるしゃべる 高山なおみ/文春文庫

たべるしゃべる (文春文庫)
高山 なおみ
文藝春秋 (2012-03-09)
売り上げランキング: 165,509

料理家の高山なおみが、知人の家や職場を訪ね、よそのお宅の台所で料理し、食べ喋る、といった内容の本である。

登場する人たちは、予約一年待ちのプリン屋エゾアムプリンのカトキチとアムや、SUPER BUTTER DOGの元ボーカルで現在のハナレグミ・永積タカシ、雑誌『ku:nel』のアートディレクションを手がける有山達也だったりと、通好みの人選となっている、と思う。と思う、と書いたのは、実のところ、私の知っている人がいなかったからで、ひとりひとり検索しながら読んだ。おかげで彼らを知った今、ちょっとだけオシャレな気分でいる。

読んでみると、高山なおみの「君」「ちゃん」づけが気になった。彼女の呼びかけは、まるで学校の先生みたいだ。登場する人たちは、生徒たち。登場する誰もが、その「純粋さ」において子供みたいな人たちだから、「君」「ちゃん」づけがとてもよく似合っている。

「君」「ちゃん」のよいところは、呼ぶ側が込めた親しみを、呼ばれる側もはじめから知っている、というところにあると思う。「さん」だと、知っているというところが、もう少しぼやけている気がする。この本のお喋りは、そういう親しみを前提にしたお喋りだから、読者もゆったりとした気分で読むことができるんだろう。

お喋り相手との心地よい距離感。美味しそうな料理。文句なしの時間である。

コメント

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。