--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2017.06.06

風景との巡り合い(東山魁夷小画集) 新潮文庫

風景との巡り合い (新潮文庫―東山魁夷小画集)
東山 魁夷
新潮社
売り上げランキング: 126,822

東山魁夷というとカレンダーのイメージがあって、失礼ながらこれまで大した興味を持っていなかったのだが、このあいだ「美の巨人たち」というテレビ番組を観ていたら、「残照」について紹介されていて、その絵には私の泣きどころをつくエピソードが秘められているらしく、そういう話に弱い私はすぐに感化されるから、はじめて真面目に彼の絵を観てみると、ばーん、ときた。

今まで私は東山魁夷の何を観てきたんだと、膝をつきたくなるような絵なのである。驚くほど良い。なんなら欲しい。

東山魁夷の絵からは、音の形をしていない音がする。音のないざわめきが、画面の向こうからやってくる。そしてそれは、絵の縁を超え、私を超えて、遠く後方の彼方へと開け、広がっていく。その時、私は彼の絵の中に立つことができるのだ。

文章もまた素晴らしくて、ずるい。

コメント

非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。