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2017.07.16

感じて。息づかいを。 光文社文庫

感じて。息づかいを。 (光文社文庫)

光文社
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恋はひとりでもできるかもしれないが、恋愛は誰かがいないと始まらないし、誰かといるから、きまって悲しい。

恋愛は、悲しい。それは、恋愛において起こりうる別れという出来事が、悲しいからではない。その悲しさは、私だけのものであろう。そうではなく、もっと別の理由で、恋愛は悲しいのである。その悲しさは、誰かと関係する、関係しているという事実それ自体に由来する。ここに並べられた作品と同じように、人は、愛する人と、桜や山桑と、犬や兜虫と共に、そこにある。しかし、人はまた同時にそのことが、誰かといるということが、どうしようもなく悲しいのではないか、と思う。だから、恋愛はいつも悲しいのだ。

お気に入りは、「武蔵丸」「花のお遍路」「可哀想」「悲しいだけ」の4編。「花のお遍路」と「悲しいだけ」は好み。「武蔵丸」と「可哀想」は上手いなあと思う。どれも読み飽きない。

収録作 坂口安吾「桜の森の満開の下」車谷長吉「武蔵丸」野坂昭如「花のお遍路」よしもとばなな「とかげ」伊藤比呂美「山桑」H・エリスン「少年と犬」川上弘美「可哀想」藤枝静男「悲しいだけ」

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